T16と私

「パールフェ」
しょうがないわねと言わんばかりの顔で、パルフェが足元にやってくる。
「ごめんね、ありがと」
日課のブラッシングの後は、パルフェはごろごろする時間なんだけど。
ここしばらくは、私のもふもふ三昧につきあってくれてる。

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T16開始時は、玄ノ丈さんと私は二人とも宰相府。
玄ノ丈さんは治療中だったし、私はその付き添い。
ターンはじめは秘書官作業が忙しい時期だから宰相府に詰めっぱなしだけど
あいた時間はなるだけそばにいたくて。
意識が戻って安心したのと、大法院の方で動くことにしたから5月末には病室を離れた。

7月には、久々に落ち着いた状況での生活ゲーム。
顔のない男に狙われたことや、前ターンの赤い海の件を考えて
紅葉国の様子を見てまわる相談をしにいったつもりで
盛大に甘えてくる結果になってしまった。
あと、このゲームの後に、やっと玄ノ丈さんがうちに来てくれた。
うれしくって、リハビリ兼ねた国内の見回りには力はいったっけ。
r:の度に「ラブラブした」と書かれては、逆に落ち込む自分もいたり。
ちゃんと見回りしてるよね、無理にデートつきあってもらってないよねって。

秋になって宇宙怪獣の話が広まり
国民を落ち着かせるための対策をあれこれ考えてるとき。
個人的に煮詰まってきたので、玄ノ丈さんに相談してしまった。
全部話す攻撃した以上、調査はじめちゃうだろうなと頭の片隅で思ってはいた。
でも、実際に黙って出ていかれてしまうと、ショックは大きくて。
花束?
目に止まった瞬間にダストシュート行き。

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というわけで、パルフェをもふってはあの人を待つ日々が始まった。
普段はパルフェの方から近づいてきたときだけ思いっきりかまうのだけど
こんなときは、逆になってしまう。
毎度のこととはいえ、お世話になってるね。
ペルシャ混じってるのかな、ブラッシングさぼれない大変な長毛だけど
思う存分なでると、少し気持ちが落ち着く。
待つと決めた以上、玄ノ丈さんの邪魔になるかもしれないアクションかけられないしね。
動くことが好きな私には、ちょっと辛い。
でも今は、ただ待つことにする。

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そんなある日の夕方、玄関の鍵が開く音。
私以外に、この家の鍵をもっているのは……
パルフェを床に降ろして、玄関へ向かう。

「おかえりなさい」
「ただいま」
NW時間で1年以上ぶりに帰宅した玄ノ丈さんを抱きしめて、T16は終了。
彼が何をしてたのかわかるのは、T17はじめの生活ゲーム。

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